建築ダイアリー

窓のおはなし

今日から師走。
気象庁の発表によると、今朝の海老名の気温は3.8℃。

いよいよ冬到来です。

冬の寒さ、夏の暑さが語られる時に必ず登場するのが窓のおはなしです。

夏、エアコンを使っているお部屋に侵入してくる熱の73%は、窓をはじめとする
開口部から。逆に、冬、暖房中のお部屋から逃げていく熱の58%が窓から、
と言われています。

日本は特に窓の性能が低いことで有名です。窓の性能を表す指標に
1時間、1㎡あたりどれだけの熱量を通すかという、熱貫流率というものがあります。

値(あたい)が小さければ小さいほど熱を通さない=断熱性が高いということになるのですが、
例えば、もっとも厳しいと言われるフィンランドでは1.0、ドイツで1.3というのが各国で
設けられている最低基準です。

一方で日本には最低基準はありません。
現実的にはどんなもんかというと、アルミサッシに1枚ガラスを使った一般的な窓で
6.5という驚くべき低い数字となります。

これでは窓以外の住宅の断熱性能をいくら高めても意味がありませんし、
寒いからといって暖房をガンガン焚いても、足元や背中がスースーして、
とても快適にはいられません。

だから、新築住宅を建てるときやリフォームをする時には、『窓が大切』と言われます。

ちなみに当社の外断熱二重通気工法の家を建てるときに使うことが多いのは、
YKK APのAPW330という商品です。

サッシは樹脂サッシ、ガラスはLOW-E複層ガラスを採用して断熱性能を高めています。
ちなみにアルミと樹脂サッシでは、熱伝導率に1000倍もの開きがあります。

APW330

APW330

このように窓枠も、レールも全て熱を通しにくい樹脂で作られています。

これにより、外気を室内に伝えにくく、冬でも結露がしにくいのです。

ほかの写真と比べている画像があったのでご紹介しましょう。

表面温度比較

表面温度比較

ちょっと解説をしますと、右の当社が採用しているAPW330は、全体がピンクで室内温度と同じ状態
(=室内気温20℃とほぼ同じ)が保たれていて、結露もしていません。
それに比べ、左のアルミサッシ+複層ガラスは、室内20℃に対し、外気温0℃の影響を受け、
窓枠の部分が緑になっています。10℃くらいでしょう。これにより寒暖差が生まれ、サッシに近い
空気が冷やされ、空気にため込める水分量が減り、結露となって出てきてしまっているというわけです。

 

コールドドラフト現象

コールドドラフト現象

こちらはコールドドラフトに関する記事です。コールドドラフトとは室内の暖かい空気が、冷たい窓近くで急に冷やされ、
床に下降する空気の流れをつくり、すきま風に襲われたような寒い思いをする現象のことです。
『閉まってるのに寒い風がきた!』と思ったことありませんか?
これも窓の性能がよければ、そもそも空気が冷やされないのでコールドドラフトが起こらない、というわけです。

お金についても記事もありました。

光熱費差

光熱費差

こちらは、アルミとアルミ樹脂複合、APW330の年間冷暖房費を比較したものです。
アルミに比べ、APWは年間で14200円節約出来ることになっています。

この比較ですと、50年で71万円ですから、『どっちが得なんだろう?』なんて考えてしまいそうですが、
アルミの場合は、毎年夏冬、厳しい外気温差に苦しめられ続けるわけです。
夏は灼熱地獄、冬はコールドドラフト地獄です。

せっかく建てるんですから、快適に暮らせる家にしたいものです。
長く住めば住むほど、少しばかり高くていいものを使ってもイニシアルコストは相対的に下がりますもんね。

もちろん設計段階で、直接陽があたる東西面は、通風と採光が確保できるような小さめな窓だけにして
熱がこもらないようにする工夫も大切です。

よろしければ、当社の施工事例一覧をご覧下さい。

南の開口部は大きくとっていますが、左右は控えめにしている様子がご確認いただけると思います。

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