スタッフダイアリー

外断熱二重通気工法のしくみ

3年ぶりのスタッフダイアリー更新となります。

これより、少しづつ、取り組んでおりますお仕事の内容を

ご紹介していきたいと思います。

 

さて、久しぶりの更新は、「外断熱二重通気工法のしくみ」。

我が社の家づくりの根幹にあたる部分です。

早速基礎から参りましょう。

基礎工事のための掘削

基礎工事のための掘削

まずは、家を支える基礎工事の準備。

掘削しているところに基礎の立ち上がりが来ます。

 

基礎断熱

基礎断熱

周囲を囲う、白い壁が断熱材です。

内側には湿気が上がらないように、防湿シートを敷いています。

基礎配筋

基礎配筋

基礎コンクリート打設工事前の写真です。

「床下には断熱材をしかないの?」と気になった方は、真剣に見ていただいている証拠です。

 

はい、床下に断熱はしません。

家が建った後の外気に触れない土地の温度は、地熱の影響によりある程度一定に保たれるからです。

外気に触れる基礎の立ち上がり部分は、そのままですと床下に直接外気温を伝えますので、

しっかり断熱するのです。

 

さて、ここで外断熱二重通気工法を略図で見てみましょう。

その名のとおり、家の構造の外側に断熱材を施工して、二重に通気する工法です。

 

外断熱二重通気工法 断面図

外断熱二重通気工法 断面図

二重通気とは、断熱材の内側と外側に通気層を設けるので、二重通気と呼ばれています。

断熱材の外側は1年中空気が流れ、湿気が滞るのを防止します。

 

一方、断熱材の内側は、夏と冬で作用が異なります。

冬場は、断熱材の内側に外気が入れば、当然家の中が冷えてしまいます。

ですから、空気を通さないようにします。

 

夏場はいかに断熱材があっても、日中ずっと熱せられれば、断熱材自体が熱を帯び、

次第に家の中にもその熱が入り込みます。そこで断熱材内側の通気層にも、空気を通すことで

熱を帯びた空気を換気してあげるのです。

 

その役割を果たすのが、さきほどの図の下にあったダンパーと言われる部材です。

ダンパー

赤丸囲みがダンパー

 

ちょっとわかりにくいので、部材をアップでご紹介しましょう。

ダンパー

ダンパー

 

はい、二重通気の意味はわかっていただけたとして、それぞれの流れをご説明しましょう。

一度、施工の工程に戻ります。

 

断熱材施工

断熱材施工

 

断熱材施工の模様です。

茶色い壁は、耐震性を高める壁です。この内側に柱があります。

まさに構造の外側に断熱材を施工しています。

 

外断熱です。

 

家を覆う断熱材

家を覆う断熱材

断熱材がすっぽり家を覆いました。

 

通気胴縁

通気胴縁

おや?断熱材のまわりにまた柱のようなものが?

これは、胴縁と言われ、この周囲に外壁を施工するために付けています。

家を支える構造材ではありません。

胴縁があることで、断熱材と外壁の間に通気層ができ、その間を空気が流れるというわけです。

 

外壁施工中

外壁施工中

下部が写っていないのですが、外壁材の一番下に通気口があり、そこから

空気が入り込むようになっています。

 

その空気が外壁材と断熱材の間を通って、屋根の一番上から抜けます。

これを棟換気といいます。

 

この通気層があることで、内部結露の発生を防ぎ、長く安心して暮らす家ができるのです。

「湿気」や「水」は家を傷める天敵です。

 

さて、今ご説明したのが、二重通気工法の外側通気です。

次は内側通気です。

 

ダンパー

ダンパー

さきほどの写真に戻りますが、赤丸のダンパー、が今は閉まっていますが、夏場は開きます。

ダンパーから入った涼しい空気が基礎内部を通過する際、迷路のようないりくんだ基礎だと

空気の流れが滞るので、当社では円柱形の基礎にしています。

もちろん、基礎の床面と鉄筋でしっかりつながっています。

 

こうして次第に温められた空気は、断熱材と室内の壁の中を通って、上階へ移動していきます。

この通り道が、内側通気です。

 

外断熱二重通気工法 断面図

外断熱二重通気工法 断面図

ダンパーを通ってすぐに内側通気に抜けていますが、実際には床下の基礎内部を通って

内部通気層を上がって行きます。

ここから先は、断熱材と室内壁の間を通るので、画像がありません。

 

いきなり換気扇まで飛びます。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

小屋裏収納の換気扇

内部通気層を通った空気は最終的に小屋裏の換気扇までたどり着き、家の外に排出されます。

換気扇ですから、緩やかに吸気しているので、上昇気流と相まってゆっくりと壁内の空気を動かし、

建物内に新鮮な風を通して外に出しています。

 

長くなりました。

過去の教訓を生かして生まれた仕組みですので、説明しようと思うとどうしても長くなっていまいます。

 

今後は、建築中の現場をご紹介しながら、パートごとにご紹介しようと思います。

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